リリースポイントと膝の正しい位置
何となく投げているとリリースポイントを前にするという先入観によって体が前に突っ込みがちです。
しかし、きちんとしたポイントで止める必要があります。
リリースポイントは体の真横
腕だけで投げようとしながらリリースポイントを前にしようとすると、顔のだいぶ前になってしまいますが、正しい位置は体の真横から気持ち前くらいです。
投げる方を向いた時にリリースポイントは視界に入るか入らないかギリギリのところになります。
リリースポイントを前にするというのは腕を前に出すのではなく、体を回転させて体側をキャッチャー方向に近づけるという意味です。
このただし位置にリリースポイントが来ると指先からボールに力を十分に伝えられるため、体重の乗ったボールを投げることができます。
そして体の力を使って投げるため、肩や肘への負担も減ります。
キャッチボールの最初の方は軽く投げると思いますので、その段階でリリースポイントを確認してみましょう。
膝はくるぶしより後ろ
膝の位置を考えながら投げる人は少ないと思いますが、力を伝えるという点で重要です。
考えてみればわかることですが、踏み込み足側の股関節を支点にして体を回す以上、踏み込み足はつっかえ棒のように体側の傾いている必要があります。
しかし、膝がくるぶしより前に出てしまうと膝下部分が垂直かキャッチャー方向に傾くことになりますので、踏み込み足がつっかえ棒の役割を果たせなくなります。
足で踏ん張りながら投げるのは塁間より離れてからだと思いますが、キャッチボールの時に膝の位置を確認してみましょう。
そして守備練習のスローイングの時も膝が前に出過ぎて足が流れていないかよく確認しましょう。
踏み込み足がつっかえ棒になればてこの原理で軽めの力でもしっかりしたボールを投げることができます。
(2020年12月16日 MORIピッチングラボ&もり鍼灸整骨院)