Youtube動画から正しい投球フォームを学ぶ

Youtubeにアップされている投球フォームに関する動画に解説を加えてアップしていきます。

肩の後ろ側が痛くなる理由

肩の後ろの痛みの原因は?

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(2018年8月28日 もり鍼灸整骨院より)  

 

肩の後ろ側が痛くなる場合は肩関節の奥深くが痛んでいるということではなく、表面的な筋肉の痛みであることが多いと考えられます。

そのため、前側よりも痛みの原因はシンプルで、肩に前方向へ動く力が働いているのに肩全体が前にスムーズに動かず、後ろに引っ張る力が大きくなり、肩の後ろ側の筋肉に大きな負担がかかっていると考えられます。

そのため、投球フォームやトレーニングで改善することが期待できます。

肩の後ろの筋肉がブレーキとして働くため球速が上がる

腕から肩にかけて全体が捕手方向に流れてしまうと腕の動きにおける支点が存在しないため、球速は上がりません。

前腕が前に進むのに対して支点にあたる肩があまり前に進まない動きをするとエネルギーが前腕から手首に集中し、球速アップにつながります。

しかし、肩の後ろの部分に柔軟性がないとブレーキ作用に対して肩の後ろの筋肉が耐えられなくなり、痛みが発生します。

そのため、肩の後ろの筋肉にかかる負担が軽減するようにアプローチしていきます。

肩の後ろを捕手に見せるイメージでフォロースルーをする

肩がその場にとどまることで前腕にエネルギーが集中すると前述しましたが、肩のブレーキ作用による負担を減らすには肩を前方向に動かしてその作用を軽減することが1つの方法として考えられます。

リリース後のフォロースルーで腕が前に引っ張られる際に肩を前方向に動かすため、あまり球速ダウンにはつながりません。

腰を十分に回転させると連動して肩も前方向に動きます。

無理に引っ張る必要がない部分での負担軽減を図ることが大切です。

担ぎ投げを改善する

リリースポイントの前から手のひらが投げる方向を向いていると腕全体を使って投げることになり、肩に負担がかかります。

リリース直前まで手のひらが顔を向き、小指が前を向いている投げ方にすると肘からしなやかに前腕が伸びていき、全力で腕を振らなくても球速が上がります。

気を付けの姿勢では親指が前ですので、そのまままっすぐ腕を上げれば小指が前になります。

小指からリリースするというのが運動力学的に自然な動きですので、これを体に染み込ませましょう。

何回も全力で腕を振ることは大きな負担につながりますので、力を抜いてもなげられるフォームを身につけることが大切です。

ストレッチで柔らかくする

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(9月3日 もり鍼灸整骨院より) 

 

なかなか整骨院などに治療に行く時間がない方も多いと思いますが、ストレッチによる改善方法もあります。

 

1つ目は棘下筋と小円筋を柔らかくするストレッチです。

寝転がって横向きになり、伸ばすほうと反対の手で伸ばすほうの手首を持ち、肘を床に付けて足の方向に腕を倒していきます。

この時、肩の後ろ側が伸ばされる感覚があれば、ストレッチが効いている証拠です。

 

2つ目は上腕三頭筋を伸ばすストレッチです。

頭の後ろで伸ばすほうの腕の肘から引く方法が有名ですが、壁に寄りかかり腕をあてるとより効果的に伸ばすことができます。

 

これら2つができれば、肩の後ろ側がだいぶ柔らかくなるでしょう。

練習後にも行うことで筋肉の硬直を抑えることもできますので、練習時に忘れずに行うとよいでしょう。