野球肩(前側の痛み)を改善する
なぜ肩の前側が痛くなるのか。
肩の痛みは前か後ろに大別されますが、前側が痛む原因について見ていきます。
前側が痛くなる理由としては、トップから腕が出てくる際に肩の前側が強く引っ張られることが挙げられます。
通常以上に腕が遅れて出てくる原因は、
・体が早く開くから
・内旋が強すぎ(引き過ぎ)て外旋が遅れるから
のどちらかになります。
改善するためには前者は下半身との連動を意識する、後者は肘中心のテイクバックをやめるということが挙げられます。
体が早く開く
体の開きが早いというのは、体の捻りを下半身から上半身へと順番に伝えられていないということです。
さらに上半身においてもへそと胸を別々に使えていない可能性があります。
動画の説明のようにへそと胸は別々の動きをし、腕は胸と一緒に捻るフォームを身に着ける必要があります。
腕を引き過ぎている
内旋が強すぎると肘から腕を引き上げるフォームになりやすいです。
片足立ちから腕を体の斜め下に持っていく際は内旋ですが、腕を引き上げる際は外旋になり、トップの位置でボールは後ろではなく頭の方を向いている必要があります。
ボールが頭の方を向いていれば、その後は自然な動きで腕が前に出てくるため、肩が無理に引っ張られるということが無くなります。
肩の前側の痛みを改善する
痛いときはまずは休むことが基本です。
そしてある程度休んだらリハビリに入ります。
病院でのリハビリだけでなく、自分でも適度にストレッチやトレーニングすることで回復を早めることができます。
肩の前側が痛んだ時は次のようにリハビリします。
手投げを改善する
肩の前側に痛みが発生するということは、その部分にストレスがかかっているということです。
腕が遅れて出てくるためにその部分が引っ張られるというのも理由の一つですが、そもそも腕だけで投げていることも肩に負担がかかる理由になります。
改善するためには支点を肩から上半身に移します。
胸郭と肩甲骨を意識することで体の中心から腕を動かせるようになります。
さらに、その動きの時の肩のベストポジションが決まると肩が上手くはまり、スムーズに回るようになります。
胸を張り過ぎると肘に負担がかかりますが、張らなさ過ぎると肩に負担がかかります。
どのくらい胸を張るかベストな張り方を体得し、負担のない投げ方で投げられるようにしましょう。