投球におけるワレ
打撃においてワレを意識することでスイングスピードが上がりますが、投球においても球速が上がります。
打撃におけるワレは上半身と下半身の捻転差につながり、スイングスピード向上や変化球の見極めにつながります。
しかし投球において上半身をねじり過ぎるテイクバックは良くないので、体全体ではなく下半身の捻転差という感覚が良いでしょう。
軸足を後ろに捻じるとパワーロスにつながりますので、軸足の膝は投げる方向から90°方向をキープし、踏み込み足を上げた際に軸足方向に捻じったパワーを受け止め、タメを作ります。
そして軸足側の軸をキープしたまま踏み込み足を動かします。
この時、L字の動きをすることにより両足の間にワレができます。
ワレができると前足が前に出ているのに、重心は軸足に残ったままになります。
そのまま下半身から軸足が前に出ていくと上半身も前に行かざるを得なくなり、腕だけでなく体全体で前へと進むエネルギーを作り出すことができます。
これによりスピードボールを肩だけで投げるということも防ぐことができ、ケガ防止にもつながります。
(2017年9月28日 トクサンTVより)