球速アップのための筋トレ~下半身から上半身まで クーニンズカズローバージョン~
球速アップには体全体の筋力が必要
球速アップのためには筋肉の柔軟性とともに、筋肉自体のパワーが必要になります。
ありきたりなトレーニングの種類を結構知っていても、具体的にどのトレーニングが球速に直結するかということをあまり意識していない方も多いのではないでしょうか。
ここでは様々な種類の筋トレメニューを目的と併せて説明しています。
なお筋トレを本気で行うと1回のトレーニングに相当時間がかかります。
時間がない方は種目を絞ってトレーニングをしてみても十分な効果があげられるでしょう。
下半身のトレーニングメニュー
太もも回りを鍛える様々なスクワット
単に下半身のスクワットと言っても色々と種類があります。
ブルガリアンスクワットはほとんど前足で行うので非常に負荷がかかります。
ランジも前足で深く踏み込み、そこから戻すため大変疲れます。
これらは鉄アレイを持たなくても十分な効果がありますので、家庭でもできます。
バーベルを担いだスクワットはシンプルに見えますが簡単ではありません。
お尻を突き出し、腹筋に力を入れないと腰を痛めます。
ジムで特殊なベルトを巻いてバーベルスクワットをしているのは腰や腹を固定して腰を痛めないようにするためです。
初心者の方は専門のトレーナーにやり方を教わってから行ってください。
上半身のトレーニングメニュー
胸を鍛えるベンチプレス
ベンチプレスは深さに注意です。
肘を体よりも下まで下げると戻すときに肩の前側の腱に大きな負担がかかり、ケガにつながります。
数十kgの負荷をかけるときは肘は90度で体の真横までしか下げないようにしましょう。
ところで、大胸筋は野球にとって重要ではありませんので、腕立て伏せ程度でも十分だったりします。
むしろ大きすぎる大胸筋は腕の振りの邪魔になり、スピードアップが制限されますので要注意です。
肩回りを鍛えるアーノルドプレス
アーノルドプレスは肩周辺を万遍なく鍛えることができます。
体幹を意識し、肩にしっかり負荷がかかるようにしましょう。
背筋を強化するデッドリフト
バッティングの飛距離に大きくかかわる部位ですが、ピッチングにおいても強いに越したことはありません。
大学・社会人でない限り投手も打席に立ちますので、鍛えておいて損はありません。
肩甲骨周囲を鍛えるベントオーバーローイング
ベントオーバーローイングは肩甲骨周辺を鍛えるトレーニングです。
広背筋の力をあまり使わないため、バーベルを重くし過ぎると肘に負担がかかります。
重量は軽めでも十分な効果が見込めます。
肩から背中を鍛えるラットプルダウン
ラットプルダウンも背筋や肩甲骨の動きを鍛えるものです。
重くし過ぎると体重を使って引くことになってしまうので、腕と背筋だけで引ける重量にするのがポイントです。
肩、背中、腹筋、体幹をまとめて鍛えるチンニング
チンニングはいわゆる懸垂です。
肩の強化、ケガ予防に大きな効果があります。
ジムに行かなくても高鉄棒でできる費用対効果が素晴らしいトレーニングです。
ジムに行く時間や金銭の余裕がない場合は、近所の公園でもこなせるメニューです。
胴体の前後を使うディップス
ディップスは背筋と胸筋の両方を使って体を上下させますが、肩甲骨の動きが硬いと上手く出来ません。
肩甲骨が硬すぎる場合はストレッチを先に行う必要があります。
また、自分では柔らかくならない場合は整体など、他力を使うのも有効です。
(2017年8月16,17日 カズローTVより)