球速アップのための筋トレ~クーニンズ前沢に学ぶ~
投球に肩の筋肉は必要か?
スムーズに投げるためには柔軟性も必要ですが、当然筋肉も必要です。
腕を速く振るためにはそれなりの筋肉が必要ですし、速く振られた腕を支えるためにも筋肉が必要です。
草野球でmax.140kmオーバーのクーニンズ前沢投手はどのようなトレーニングでその球速を手に入れたのでしょうか。
動画ではダンベルを使った3種類の筋トレを紹介しています。
肩の後ろを鍛える
1つ目は肩の後ろの筋肉を鍛えるためのトレーニングです。
スピードボールを投げるためには腕を速く振るだけでなく、それとは逆の動きにあたるブレーキを加えて上手くボールにパワーを伝える必要がありますが、肩の後ろの筋肉がこの役割を果たします。
なお、このトレーニングでは広背筋も鍛えることが出来るため、球速アップだけでなくバッティングの飛距離アップも期待できます。
肩回り全体を鍛える
2つ目は肩の上部を中心に上半身全体を鍛えるためのトレーニングです。
肩は回転運動をして速く腕を振る時に大きな負荷がかかるため、肩回りの筋肉を全体的に強化し、速さに負けない肩の安定性を手に入れる必要があります。
この動きでは重さに負けないように胴体をきちんと固定することを心掛けてトレーニングしてください。
そうすると体幹も同時に鍛えられ、コントロール向上につながります。
肩の上部を鍛える
3つ目は肩の上部の引く力を鍛えるトレーニングです。
トップからリリースにかけてはこの部分の筋肉に非常に大きな負荷がかかるため、このトレーニングはケガ防止のためにも大きな役割を果たします。
ただ、重量には十分に注意してください。
このトレーニングで重すぎる負荷をかけると予期せぬ場所に負荷がかかるだけでなく、強度の高くない肩上部に耐え切れないほどの負荷がかかりケガにつながります。
このトレーニングでは「持ち上げる」のではなく「引き上げる」という肩の本来の動きとは異なる動きをしますので、軽いバーベルでも十分大きな効果が期待できます。
重くするのは軽い負荷で問題なく行えるようになってからにしましょう。
重すぎに要注意
すでに十分な筋力があればいいのですが、そうでない場合は1kg程度でも、回数をこなす内に相当疲れてきます。
自分の体力に合った方法でトレーニングを行ってください。
小中学生や筋力が弱い方は水を入れたペットボトルでも十分です。
重すぎると肩を含め様々な箇所に負荷がかかりケガにつながります。
少し疲れる程度の重さから徐々に重くして負荷を強めていきましょう。
(2017年3月9日 qoonin TVより)